合わせガラスとは|複層ガラスとの違い・防犯/防音効果と用途

合わせガラスとは|複層ガラスとの違い・防犯/防音効果と用途

2025.06.27

「合わせガラス」という言葉を聞いたことはあっても、ふつうのガラスや「複層ガラス」と何が違うのか、よく分からないという方は多いものです。このページでは、合わせガラスの仕組みから、複層ガラスとの違い、防犯・防音・日焼け防止といった効果、使われる場所、そして価格の目安までを、できるだけやさしくご紹介します。

合わせガラスとは|2枚のガラスをフィルムで貼り合わせたガラス

合わせガラスとは、2枚のガラスの間に、やわらかいフィルム(中間膜=ちゅうかんまく、と呼ばれる透明な樹脂のシート)をはさんで、しっかり貼り合わせた1枚のガラスです。ガラスとフィルムが一体になっているのが特長です。

このフィルムには、ガラスのかけらを「つかまえておく」はたらきがあります。そのため、もし割れても、破片がバラバラに飛び散らず、フィルムにくっついたまま残ります。割れたあとも穴があきにくいので、ケガをしにくく、人の出入りも防ぎやすいのです。

身近な例では、自動車のフロントガラス(運転席の前の窓)も合わせガラスです。事故のときにガラスが飛び散らないよう、この仕組みが使われています。

フィルム(中間膜)がはたらく仕組み

  • ガラスが割れても、フィルムが破片をつかんで離さないので、飛び散りにくい。
  • 割れても穴があきにくいため、外から手を入れて中に入る、ということがしにくい。
  • フィルムには音のふるえや紫外線(日焼けの原因になる光)をやわらげるはたらきもある。
  • フィルムに色や模様をつけられるので、見た目のデザインにも使える。

合わせガラスと複層ガラスの違い

名前が似ているため混同されがちですが、「合わせガラス」と「複層(ふくそう)ガラス」はまったく別のものです。かんたんに言うと、合わせガラスは2枚のガラスの間にフィルムをはさんだもの、複層ガラスは2枚のガラスの間に空気の層(すき間)をつくったものです。得意なことも違います。

くらべる項目合わせガラス複層ガラス
間にあるものやわらかいフィルム(中間膜)空気やガス(すき間の層)
いちばん得意なこと安全・防犯・防音断熱(部屋の暑さ・寒さを防ぐ)
割れたとき破片が飛び散りにくく、穴があきにくい飛散を防ぐ機能は持たない
防音(音をやわらげる)得意あまり得意ではない
結露(窓のくもり・水滴)対策とくになし得意
こんな人におすすめ防犯・静けさ・安全を重視したい冷暖房の効きや結露を減らしたい

まとめると、防犯や静かさ、安全性を求めるなら合わせガラス部屋の暑さ・寒さや窓の結露を抑えたいなら複層ガラスが向いています。なお、両方のよさを組み合わせた製品(合わせガラスを使った複層ガラス)もありますので、目的に合わせて選べます。

合わせガラスの3つの効果(防犯・防音・日焼け防止)

1. 防犯|割れても穴があきにくく、侵入を防ぎやすい

合わせガラスは、たたいて割ろうとしても、中のフィルムがじゃまをして、なかなか穴があきません。穴があくまでに時間がかかるので、泥棒があきらめやすく、空き巣などの対策に役立ちます。とくにフィルムを厚くした「防犯合わせガラス」は、より高い防犯効果があります。

防犯合わせガラスを割ってみました!

実際にたたいて割ってみると、ガラスにヒビは入りますが、フィルムのおかげでなかなか貫通しませんでした。穴をあけようとすると、とても時間がかかります。

2. 防音|外の音をやわらげて静かな部屋に

間にはさんだフィルムが、音のふるえを吸い取ってくれます。そのため、車の音や人の声など、外からの騒音(そうおん)がやわらぎ、室内が静かになります。交通量の多い道路ぞいや、線路の近くなど、音が気になる場所に向いています。

3. 日焼け防止|紫外線(UV)を大きくカット

フィルムには、日焼けの原因になる紫外線(しがいせん・UV)を大きくさえぎるはたらきがあり、製品によっては99%以上カットします。これにより、床や家具、カーテンなどが色あせしにくくなり、室内をきれいなまま長く保てます。

気をつけたい点(重さ・価格・熱割れ)

  • 値段は高め:ふつうの透明ガラスより、材料や手間がかかるぶん高くなります。ただ、安全性や静かさを長く得られると考えれば、価値は十分にあります。
  • 重くなる:ガラス2枚+フィルムの構造なので、ふつうのガラスより重くなります。大きなガラスでは、取り付け部分の強さにも注意が必要です。
  • 熱割れに注意:強い日ざしが当たって温度差が大きくなると、自然にヒビが入る「熱割れ」が起きることがあります。日当たりの強い窓では、ブラインドなどで対策すると安心です。

合わせガラスはどこに使われる?(窓・防犯・天窓)

  • 住宅やお店の窓:道路に面した窓や1階の窓など、安全性・防犯・静かさを高めたい場所に。
  • 防犯が必要な場所:玄関まわりや人目につきにくい窓など、侵入を防ぎたい場所に。
  • 天窓(てんまど=天井の窓)や頭の上のガラス:万が一割れても破片が落ちにくいので、人の上にあるガラスに向いています。
  • 手すり・間仕切り・ショーケースなど:人がふれる場所や、安全に区切りたい場所にも使われます。

合わせガラスの価格の目安

合わせガラスの値段は、ガラスの大きさ・厚み・フィルムの種類(ふつうのものか、防犯用かなど)によって大きく変わります。ふつうの透明ガラスにくらべると割高になるのが一般的です。サイズや取り付け方によって金額が変わるため、正確な費用はお見積りでのご案内になります。気になる方は、まずはお気軽にご相談ください。

※ここでの説明はあくまで目安です。実際の価格は現地の状況やご希望の仕様によって変わります。

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よくあるご質問

合わせガラスと複層ガラスはどう違いますか?

合わせガラスは2枚のガラスの間にフィルムをはさんだもので、安全・防犯・防音が得意です。複層ガラスは2枚のガラスの間に空気の層をつくったもので、部屋の暑さ・寒さを防ぐ断熱や、窓の結露対策が得意です。目的が違うガラスだとお考えください。

合わせガラスは割れないのですか?

割れないわけではありません。強い力を加えればヒビは入ります。ただし、間のフィルムが破片をつかんでいるため、バラバラに飛び散らず、穴もあきにくいのが特長です。割れてもケガをしにくく、外からの侵入を防ぎやすくなっています。

防音や日焼け防止の効果はどのくらいありますか?

フィルムが音のふるえを吸収するため、外の騒音がやわらぎます。また、日焼けの原因になる紫外線(UV)も大きくカットし、製品によっては99%以上さえぎります。床や家具の色あせを抑えたい場所にもおすすめです。

今ある窓を合わせガラスに交換できますか?

多くの場合、ガラス部分の交換が可能です。ただし、窓のサッシ(枠)や取り付け方によっては、合わせガラスの重さや厚みに合わせた確認が必要になります。まずは現状をお知らせいただければ、最適な方法をご案内します。

価格はどのくらいですか?

ガラスの大きさ・厚み・フィルムの種類によって変わるため、一律の金額はお出ししていません。ふつうの透明ガラスより割高になるのが一般的です。正確な費用はお見積りでご案内しますので、お気軽にお問い合わせください。

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