薪ストーブの耐熱ガラス交換ガイド|種類・サイズオーダー・割れた時の対処

薪ストーブの耐熱ガラス交換ガイド|種類・サイズオーダー・割れた時の対処

2024.12.23

薪ストーブののぞき窓のガラスが割れてしまった、交換したいけれど何を選べばいいか分からない——。このページでは、薪ストーブに使う「熱に強いガラス」の種類から、サイズを測ってオーダー(特注)する手順、費用の目安までを、ガラスに詳しくない方にもわかるようにやさしく解説します。

薪ストーブ用ガラスの種類とは?

薪ストーブののぞき窓には、ふつうのガラスではなく「熱にとても強いガラス」が使われています。中の炎は数百度になることもあり、ふつうの窓ガラスでは熱で割れてしまうからです。万一ガラスが割れると火の粉が飛び散る危険があるため、熱に強いガラスを使うことが安全のうえで欠かせません。

薪ストーブ用として使われる熱に強いガラスは、大きく分けて2つのタイプがあります。「耐熱ガラス(たいねつガラス)」と「ガラスセラミックス」です。それぞれ得意なことが少し違うので、まずは違いを知っておきましょう。

①耐熱ガラス(熱の変化に強いガラス)

耐熱ガラスは、急に熱くなったり冷えたりしても割れにくいガラスです。熱で伸び縮みする度合い(熱膨張・ねつぼうちょう)がとても小さいため、温度差による内部の力が抑えられ、ヒビが入りにくくなっています。薪ストーブの周辺機器や、暖炉まわりのガラスとして広く使われています。

当店では「テンパックス」という耐熱ガラスをご用意しています。薄手のものから対応でき、照明カバーのような小さな部品から、暖炉まわりのガラスまで幅広く使えます。耐熱ガラスについて詳しくは耐熱ガラスの比較ページもご覧ください。

②ガラスセラミックス(より高温に強い結晶化ガラス)

ガラスセラミックスは、耐熱ガラスよりもさらに高い温度に耐えられるタイプです。ガラスの中に細かな結晶(けっしょう)を作り込むことで、より高温・より急な温度変化にも強くしています。薪ストーブののぞき窓そのものには、こちらが使われることがよくあります。

当店で扱う薪ストーブ向けのガラスセラミックスには、次の2種類があります。

厚みは3ミリ・5ミリからお選びいただけます。熱に強く、急な温度変化にも耐える性質があります。耐えられる温度の目安は約700℃です。

厚みは5ミリ・8ミリからお選びいただけます。耐えられる温度の目安は約800℃と高く、強度もあるため長く使う用途に向いています。

耐熱温度の目安を比較(耐熱ガラス vs ガラスセラミックス)

2つのタイプの違いを表にまとめました。数値はあくまで目安です。実際に選ぶときは、お使いの薪ストーブの仕様に合わせてご相談ください。

項目耐熱ガラス(テンパックスなど)ガラスセラミックス(ネクストリーマ/ファイアライト)
耐えられる温度の目安約450℃前後まで(目安)約700〜800℃まで(目安)
急な温度変化への強さ強いさらに強い
主な厚みの目安薄手から対応3〜8ミリ
向いている使い方照明カバー・暖炉まわりなど薪ストーブののぞき窓など高温部
※温度・厚みはいずれも目安です。製品や条件により異なります。

薪ストーブの中は500℃を超えることもあるため、のぞき窓には約700〜800℃まで耐えられるガラスセラミックスが選ばれることが多いです。ガラスの種類全体を知りたい方はガラスの種類ガイドもあわせてご覧ください。

薪ストーブのガラスが割れる原因とは?

熱に強いガラスでも、使い方や扱い方によっては割れることがあります。主な原因は次のとおりです。

  • 急な温度差:冷たいガラスにいきなり強い熱が当たる、薪をぶつけて冷えた面に火が触れる、など
  • ものをぶつける衝撃:薪を入れるときにガラスに当ててしまう
  • ふちの欠けや小さなキズ:ガラスのふち(小口・こぐち)にキズがあると、そこから割れが広がりやすい
  • 取り付けの無理な力:固定する金具で締めすぎている

ガラスが割れたまま使い続けるのは危険です。火の粉が飛び出すおそれがあるため、使用を止めて早めに交換しましょう。応急的な対応についてはガラスが割れたときの応急処置もご参照ください。

交換・サイズオーダーの手順と、寸法の測り方

薪ストーブはガラス単体での販売がない機種も多く、その場合はサイズを指定してオーダー(特注)する形になります。複雑な形やサイズにも合わせて作れるのがオーダーの利点です。手順はかんたんです。

  1. 割れたガラスを安全に外す:火が完全に消え、冷えてから作業します。手袋を着けてケガに注意してください。
  2. 形とサイズを測る:縦・横(または直径)と厚みを測ります。下の「寸法の測り方」を参考にしてください。
  3. 当店に問い合わせる:寸法と、できれば割れたガラスや図面の写真を送っていただくと正確です。
  4. 見積もり・製作・お届け:内容を確認してお見積もりし、ご注文後に製作・発送します。

必要寸法(サイズ)の測り方

  • 縦と横:四角い場合は縦・横の長さをミリ単位で測ります。
  • 直径:丸い場合は端から端までの長さ(直径)を測ります。
  • 厚み:ガラスの厚さ(3ミリ・5ミリ・8ミリなど)を確認します。割れた破片の断面で測れます。
  • :四角・丸・変わった形(異形・いけい)のどれかを伝えます。図面や型紙があるとより正確です。
  • ふちの仕上げ:手が触れる部分は角を軽く削る「面取り(めんとり)」をすると安全です。ご希望をお知らせください。

はめ込む溝(みぞ)にすき間が必要な機種もあります。測ったサイズそのままでよいか迷う場合は、写真とあわせてご相談いただければ最適なサイズをご案内します。

費用の目安

費用は、ガラスの種類・サイズ・厚み・形・ふちの仕上げによって変わります。下記はあくまで考え方の目安です。正確な金額はお見積もりでご確認ください。

  • サイズが大きいほど、厚みが厚いほど費用は上がります。
  • 丸や変わった形(異形)は、四角よりも加工の手間がかかります。
  • ふちの面取りなどの仕上げを追加すると、その分の費用がかかります。
  • ガラスセラミックス(高温に強いタイプ)は、耐熱ガラスより費用が高めになる傾向があります。

寸法と形が分かれば、その場でお見積もりが可能です。まずはお問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。

耐熱ガラス購入事例・・・

厨房の間仕切りとして

照明器具のカバーとして

飲食店の厨房の間仕切りとして、鉄板機器の前に耐熱ガラスを設置されました。
■ファイアライト5ミリ 四角形900ミリ×810ミリ 小口4方糸面取り加工

照明器具(ダウンライト)のカバーが割れたので、替えとして。
■テンパックス1.1ミリ 円形(φ47ミリ) 全周糸面取り加工

画像はイメージです
画像はイメージです

暖炉前に使用したい

薪ストーブののぞき窓

エタノール暖炉前にて使用される耐熱ガラスとして設置されました。
■ファイアライト5ミリ 四角形897ミリ×310ミリ 小口4方糸面取り加工

薪ストーブののぞき窓が割れてしまい、替えとして。
■ファイアライト5ミリ 異形214ミリ×188ミリ 小口4方糸面取り加工

画像はイメージです
実際にCADに起こした図面です

よくあるご質問

薪ストーブののぞき窓には、耐熱ガラスとガラスセラミックスのどちらが必要ですか?

のぞき窓は高温になるため、約700〜800℃まで耐えられるガラスセラミックス(ネクストリーマやファイアライトなど)が選ばれることが多いです。機種によって異なるため、迷う場合は寸法と写真を添えてご相談ください。

ガラスだけ交換できますか?

多くの場合、ガラスのみのオーダー(特注)で交換できます。薪ストーブ本体のメーカーがガラス単体を販売していない機種でも、サイズと形に合わせてお作りできます。

サイズはどこを測ればよいですか?

四角なら縦と横、丸なら直径、それに厚みをミリ単位で測ってください。割れた破片の断面で厚みが確認できます。はめ込み部分にすき間が必要な場合もあるので、写真もあわせて送っていただくと安心です。

費用はどのくらいかかりますか?

ガラスの種類・サイズ・厚み・形・ふちの仕上げによって変わります(いずれも目安)。寸法と形が分かればその場でお見積もりできますので、まずはお問い合わせください。

ふつうの強化ガラスでは代用できませんか?

強化ガラスは衝撃には強いものの、薪ストーブのような高温や急な温度変化には向きません。安全のため、必ず熱に強い専用のガラスをお使いください。強化ガラスについてはこちらもご覧ください。

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