フロート板ガラスと高透過ガラスの違い|見え方・色味・用途で比較

2024.12.25
透明なガラスにも、実はいくつか種類があります。なかでもよく比べられるのが「フロート板ガラス(一般的な透明ガラス)」と「高透過ガラス(より無色に近い透明ガラス)」です。このページでは、2つの見え方・色味・向いている使い方の違いを、ガラスにくわしくない方にもわかるようにやさしく説明します。
フロート板ガラスと高透過ガラスの違い早見表
まずは、2つの違いをひと目でわかる表にまとめました。
| くらべるところ | フロート板ガラス(一般的な透明ガラス) | 高透過ガラス(より無色に近い透明ガラス) |
|---|---|---|
| 色味 | わずかに緑がかって見える | 緑がほとんどなく、無色透明に近い |
| 断面(厚みの方向)の見え方 | 横から見ると緑色が濃く出る | 横から見ても透き通って見える |
| 色の再現性 | ガラス越しだと少し緑寄りに見える | 下にある物の色をそのまま見せやすい |
| 主な使い道 | 窓ガラス、ガラス棚、テーブルの天板など日常的な用途 | 展示ケース、お店のショーケース、什器(しゅうき=陳列用の棚や台)など |
| 価格の目安 | 安価で手に入れやすい | フロート板ガラスより高め |
※価格はサイズ・厚み・加工によって変わります。上の表はあくまで目安です。
なぜフロート板ガラスは緑がかって見えるの?

ふだん使われている透明ガラス(フロート板ガラス)は、よく見ると少しだけ緑色をおびています。これはガラスの中に「鉄分(てつぶん)」がわずかに含まれているからです。鉄分は緑色に見えるはたらきがあり、ガラスが厚いほど、また横(断面)から見るほど、その緑色が濃く感じられます。
一方の高透過ガラスは、この鉄分をできるだけ減らして作ったガラスです。鉄分が少ないぶん緑色が出にくく、無色透明に近いすっきりした見え方になります。
つまり、2つは「まったく別の素材」ではありません。高透過ガラスはフロート板ガラスの仲間で、鉄分の量だけが違う、と考えるとわかりやすいです。フロート板ガラスそのものについてはフロートガラスの解説ページでくわしく紹介しています。
見え方をくらべると?
正面から見るぶんには、ほとんど透明に見えます。ただ、白い物や明るい色の物をのせると、わずかに緑がかって見えることがあります。
とくにわかりやすいのは、ガラスの厚みの部分(横から見た断面)です。ここは緑色がはっきり出ます。厚みが増えるほど緑色も濃くなります。
日常で使うぶんには気にならないことが多く、コストを抑えたいときに向いています。
緑色がほとんどないので、ガラス越しでも物本来の色をそのまま見せやすいのが特長です。白い物や淡い色の物も、色がにごらずクリアに見えます。
厚みの部分(断面)も透き通って見えるため、ガラスのフチまで美しく見せたい場面に向いています。
「ガラスの緑っぽさが気になる」という方には、こちらがおすすめです。
高透過ガラスが向いている使い方

高透過ガラスは「色を正しく見せたい場面」で力を発揮します。たとえば次のような用途です。
- お店のショーケースや陳列棚(並べた商品の色をきれいに見せたいとき)
- 什器(しゅうき=商品を並べる棚や台)のガラス部分
- 美術館や宝飾店の展示ケース(作品や商品の色を忠実に見せたいとき)
- お気に入りの柄のテーブルにのせる天板(柄の色をそのまま楽しみたいとき)
逆に、窓ガラスやふつうのガラス棚など、色味がそれほど気にならない場面では、コストの低いフロート板ガラスで十分なことが多いです。用途に合わせて選び分けるのがコツです。
なお、高透過ガラスは大きなサイズになると、ふちのほうがわずかに青みをおびて見えることがあります。大きな面で使うときは、サイズや設置場所も合わせて検討すると安心です。
価格差の目安
同じサイズ・同じ厚みでくらべると、高透過ガラスはフロート板ガラスよりも高くなる傾向があります。これは、高透過ガラスを作るときに鉄分を減らす手間がかかり、そのぶんコストが上がるためです。
どのくらい差が出るかは、サイズ・厚み・加工の内容によって変わります。具体的な金額は、ご希望のサイズをもとにお見積もりでご案内しますので、お気軽にお問い合わせください。
「色味は気にならないので費用を抑えたい」ならフロート板ガラス、「色をきれいに見せたい」なら高透過ガラス、と考えると選びやすくなります。ほかのガラスの種類とまとめて比べたい方はガラスの種類ガイドもあわせてご覧ください。
どうやって作られているの?
フロート板ガラスは、とけたガラスを「錫(スズ)」という金属の上に浮かべて、ゆっくり冷やして作ります。表面がとてもなめらかに仕上がるのが特長で、今いちばん広く使われている透明ガラスです。この作り方は「フロート法」と呼ばれます(フロート=浮かべる、という意味です)。
このとき、ガラスにわずかに含まれる鉄分が緑色のもとになります。高透過ガラスは、その鉄分をできるだけ少なくして作るため、無色透明に近い見え方になります。作り方の基本は同じで、鉄分の量だけが違う、というわけです。

高透過ガラス購入・問い合わせ事例・・・
テーブル天板として
商品用のトレーとして
テーブルの柄、色味ををガラス敷いても忠実に再現させて使用したいというご要望で。
■高透過ガラス5ミリ 四角形1200ミリ×550ミリ 4角R加工(R=10ミリ)
商品を乗せるトレーとして、より高級感を出すために高透過を選択されました。
■高透過ガラス19ミリ 四角形250ミリ×250ミリ 4角R加工(R=5ミリ) 糸面2R加工


よくあるご質問
フロート板ガラスと高透過ガラスは、別の素材ですか?
いいえ、別の素材ではありません。高透過ガラスはフロート板ガラスの仲間です。作り方の基本は同じで、ガラスに含まれる鉄分の量だけが違います。鉄分を減らしたものが高透過ガラスです。
普通のガラスはなぜ緑がかって見えるのですか?
ガラスの中にわずかに含まれる鉄分が、緑色に見えるためです。ガラスが厚いほど、また横(断面)から見るほど、緑色が濃く感じられます。
どちらを選べばよいですか?
色味が気にならず費用を抑えたい場合はフロート板ガラス、ガラス越しで物の色をきれいに見せたい場合は高透過ガラスがおすすめです。窓やふつうの棚ならフロート板ガラス、ショーケースや展示用なら高透過ガラスが向いています。
価格はどのくらい違いますか?
同じサイズ・厚みでくらべると、高透過ガラスのほうが高くなる傾向があります。差の大きさはサイズ・厚み・加工によって変わるため、具体的な金額はお見積もりでご案内します。お気軽にお問い合わせください。
大きなサイズでも色味は変わりませんか?
高透過ガラスは大きなサイズになると、ふちのほうがわずかに青みをおびて見えることがあります。大きな面で使う場合は、サイズや設置する場所もあわせてご相談いただくと安心です。
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